それでも、生きてゆく

くだらない日記でございます。

親も知らないこと

この前、焼き芋を食べていたんですけど。

俺は皮ごといっちゃう派なんで、そのままガブっとかぶりついたんですよ。
そしたら、ガリッと何か硬い異物を噛んだ食感があって、「なんだなんだ?」って見てみたら、銀歯だったんですよ。
俺の歯に被せていた銀歯が取れていたんですよ。

いや、焼き芋で取れるかね‼︎?

こんだけ柔らかくて粘着性もそんなにない食べ物で取れるなんて、今まで取れなかったのが奇跡じゃねぇか!

と思いつつ、すぐさま歯医者に電話して診察の予約をしたんです。
そして二日後に歯医者に診てもらいに行ったんです。
それで俺の担当についた医者が三十代後半くらいの女性で、全盛期の岩崎良美に似ていまして。

その人に診てもらったんですけど、銀歯取れたのが右下の奥歯で、そのさらに奥にある親知らずが虫歯になっているらしく、まずこの親知らずを抜かないと虫歯が隣の歯に移っちゃうので、この親知らずを抜いてから銀歯が外れた箇所を治療しましょうってことになったのですが。

俺ずっと前に左の親知らずを抜いたことがあって、そのとき一週間くらい腫れてしまって、それがトラウマで右の親知らずが虫歯になっているって気づいてたんですけど、放置してたんですよ。
「でもいつかは抜かなきゃダメですよ〜」なんて岩崎良美似の医者に説得されたこともあって、覚悟を決めて、今回抜くことにしたんです。
それで麻酔を打って、親知らずを抜く治療が始まったんですけども。

俺の親知らずが変な方向に生えてて、しかも奥にあるので治療しづらいせいなのか、たぶん岩崎良美先生も相当覗き込んでやってるんで、俺の頭に岩崎良美のおっぱいがすごい当たるんですよ。

 

岩崎良美のおっぱいがここに(頭に)タッチしてくるんですよ。


うっひょ〜〜〜って思いながら治療受けたんですけど。

もう親知らずじゃなくて下半身の方の白いやつを抜いて下さい!なんて思いつつね。治療が進むわけですよ。
でもやっぱり相当手強い親知らずでして。
変な方向に生えてるだけあって、めっちゃ反抗してるみたいで、なかなか抜けないんですよ。
たぶん今頃あの歯医者で「遅漏君」ってあだ名付けられてると思うくらい、岩崎良美がいくらシゴいても抜けないんですよ。
それで先生も力が入っているせいなのか、俺の頭に当たってた岩崎のさきっぽも、先っぽどころじゃなくグイグイ押し付けられて。岩、そうあれは岩崎先生の岩そのものでしたね。

おおっ!っと思いつつ、この頭に触れるおっぱいの感触を感じようと神経を集中させるんですけど、そうすると治療してるアゴがめっちゃ痛くなってしまうんです。

おっぱいの感触を感じようと神経をとがらせると、アゴの痛みまで感じるという葛藤。

このおっぱいを感じようとするか、痛みを感じないように神経を散らすかという葛藤に挟まれながらも15分から20分くらいかけてようやく親知らずが抜けてましてね。

抜けた親知らずを見せてもらったのですが、抜けたというか粉々に砕いたという感じで。粉々になった白い星屑ロンリネスが、激しい治療を物語っていました。

まぁそれでようやく外れた銀歯の部分の治療に取り掛かることになったんですが、銀歯はあまり身体に良くないらしく、今回は新しい素材のセラミックを被せた方がいいですよという岩崎良美先生の説得もあり、セラミックの詰め物を被せて治療が終了したんですよ。
合計40分くらい治療にかかってアゴがめっちゃ痛いけど、おっぱいの感触もまだ頭に残ってるんでね。

ちょっとまぁ下世話な話ですけど「早く帰って次は下半身の白いやつを抜くかな。」なんて思いつつ、お会計をしようとしたんですよ。

そしたら、「7万と40円になります。」

って言うんですよ。
歯医者だけに、歯に衣着せぬ言い方で。
「え!!7万?!」って思いまして。

「あれ?俺そっちの(風俗の)お店入っちゃったのかな?」って少し思ったんですけど、いやいや、それにしても高すぎるだろ!おっぱいちょっと頭で感じただけだよ?それで7万って!
俺あんなに家に帰って抜こうと思ってたのに、その前に度肝抜かれちゃいましてね。
こんな立て続けに抜かれるとはねぇ、と思いつつ家に帰ろうと、歯医者を出たら、懐が寂しくなったせいか、ものすごく寒くてね。

家に帰っても何か寒気が抜けなくて。

あれだけ抜けたのに今度は抜けないんかいっ!!って思いつつ。

なんか歯医者に行ったのにぼったくりの風俗行った気分になっちゃって、さすがに下の白いやつを抜くことも忘れて、そのまま寝たんですよ。

そしたら翌日、熱が出ていて、完全に風邪ひいちゃったんですよ。

ほんと歯医者に精も根も抜かれたお話でした。

もちろんこんな話は親には言えません。